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堀江の家具屋さんに聞く!「人生に寄り添う」リビングスタイリストの仕事術!

2016.03.29 UP

堀江の家具屋さんに聞く!「人生に寄り添う」リビングスタイリストの仕事術!

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暮らしに魔法をかける

インテリアショップリビングハウスの外観

「理想のお部屋をつくりたい!」「自分に合ったインテリアって何だろう?」そんなインテリアに関する漠然とした悩み。それを解決するのが、インテリアコーディネーターやリビングスタイリストと呼ばれる方々です。
今回訪れたのはリビングハウス堀江本店。「暮らしのプロ達」は、普段どのように家具やお客さんと向き合っているのでしょうか?ここでは、リビングスタイリストが提案するコーディネートやお客さんとの向き合い方についてご紹介します!

インテリアショップリビングハウスの店内

 江戸の末期から、家具製造・販売が盛んになり、日本有数の家具屋街として栄えた、家具の街「堀江」。リビングハウス堀江本店は、1940年代から続く堀江を代表する家具屋さん。モダンスタイルを中心にカジュアルやナチュラルスタイルなど、都会的で上質な家具を多く取り揃えています。

リビングハウスがプロデュースするルームシューズSkips!

こちらはリビングハウスがプロデュースするルームシューズSkips!(スキップス)。バリエーションが豊富で、お子様からお年寄りまで幅広くご利用いただけます。リビングハウスは、この他にも商品のプロデュースやオリジナルアイテムの開発に力を入れており、生活に関わるものをトータルで提案しています。

リビングハウス店内のディスプレイ

リビングハウスのテーマは「人々の暮らしに魔法をかける」。スタッフは、全員が「リビングスタイリスト」もしくは「インテリアコーディネーター」の資格を持っているプロ集団。専門的な知識を根拠に、家具・小物・アートを使って、魔法のようにお客さんのお部屋をガラリと変身させます。
また、3Dシミュレーターを使ったインテリアプランニングもリビングハウスの魅力のひとつ。シミュレーターでお客さまの部屋をリアルに再現。そこにサイズ・カラー・スタイルなど、ご希望の家具を配置。「まだ見ぬお部屋の雰囲気」を掴んでいただき、インテリアコーディネートにお役立ていただけます。

 

チャーミングな笑顔と明るさが魅力のリビングスタイリスト!

リビングハウスの女性スタッフ

今回の取材に応じていただいたのは、勤続4年目の上出麻耶子さん。チャーミングな笑顔がとても素敵な女性スタッフ。他のスタッフに「上出さんってどういう人ですか?」と尋ねてみると、みなさん揃って「ムードメーカー!」とのお答え。愛嬌と明るさが魅力的な女性です。
今回はそんな上出さんに、コーディネートや接客について色々とお伺いしてきました。まずは、上出さんが提案するコーディネートからご紹介します!

 

主役はシンプルに遊びは小物で

女性スタッフ

上出さんに、インテリアコーディネートのコツについて聞いてみました。

「家具は頻繁に買い替えるものではありません。なので、主役になるものはオールシーズン使えるシンプルなものにするのがおすすめです。カラーも3色くらいでまとめるのが理想ですね。そこに、季節によって変えられる小物をアクセントとして加えると、コーディネートがキレイになっていきます」

確かにリビングハウスで取り扱っている主役の家具は、シンプルなものが多い印象。「主役はシンプル、遊びは小物で」がインテリアのコツ。それでは実際に上出さんが選んだくれたコーディネートを見ていきましょう!

 

ポップでカジュアルなオトナの遊び心

リビングのコーディネート

ソファ・テーブル・ラグを使った、カジュアル×モダンなリビングのコーディネート。ソファは「思いのまま」という意味を持つ「at willソファ」を配置。「カラー・サイズ・座目の固さ・脚の素材」の4要素を自由に組み合わせて、思いのままに「創り出す」を楽しめるアイテムです。

ラグ

コーディネートのアクセントとなるは、グリーン・ベージュ・グレーなどアースカラーの対比が美しいラグ。主張が強すぎないため、他の家具との相性も抜群。マット×艶など、素材をミックスして質感に奥行きを表現しています。

POLSPOTTENのインテリア雑貨

オランダを代表するデザインブランドPOLSPOTTEN(ポルスポッテン)のインテリア雑貨。独特のグラデーションが美しいガラスのオブジェ。カラフルでありながら知的な印象を持つアイテムで、モダンな雰囲気をよりいっそう引き立てます。

 

リビングは「ぬくもりモダン」で居心地良く

ダイニングのコーディネート

続いてダイニングのコーディネート。テーブル・照明・インテリア雑貨でモダン×ナチュラルを表現しています。インテリアの主役は、イタリアの老舗インテリアブランドcalligaris(カリガリス)のダイニングテーブル。

テーブルとチェア

「木材などナチュラルな素材を使った淡い色合せがモダンのトレンドですね」と上出さん。白・ダークグレー・黒で知的な印象を強調。都会っぽい直角的なデザインですが、ナチュラルな木材で柔らかさが表現されています。

ペンダントライト

モダンなコーディネートに淡い温かみをプラスするのは、こちらのペンダントライト。カッパー(銅)の光沢が美しく、都会っぽいクールな印象とホッとするようなぬくもりを感じさせるアイテムです。

 

落ち着きのあるベッドルームをブラウンベースで表現

ベッドルーム

ブラウンベースのベッドルーム。ファブリックで表現したダーク系のグラデーションが美しいコーディネート。木目のベッドを主役に、アクセントでカラフルなラグを取り入れています。

ベッド

ファブリックのコーディネートは、3階にあるカーテン専門店NEED’K(ニーディック)のスタッフが担当。ファブリックの製品は、布の専門家が素材やデザインの相性を考えながら丁寧に選んでくれているとのこと。オトナの知性と落ち着きを感じさせるコーディネートです。

様々なカラーが混ざったラグ

コーディネートのアクセントになるラグ。オレンジをベースに、グレーやホワイトなど数種類のカラーを取り入れ、糸のサイズもあえてバラバラにデザインされています。オレンジだけだと単調ですが、カラーの工夫で飽きのこない独特の味わいが表現されています。

おしゃれな雰囲気のベッドルームのコーディネート

木材のブラウン、ダーク系でシックにまとめたファブリック、カラーバランスがオシャレなラグ。
洗練されたモダンなセンスと、居心地の良さを感じさせるコーディネートです。

 

懐かしさと居心地を突き詰めたメイドインジャパン

クルミ材を使ったダイニングのセット

最後は、オールメイドインジャパンにこだわったダイニング。懐かしさとぬくもりを感じさせるコーディネート。主役のテーブルは、東北のクルミ材を使い飛騨高山の職人の手によって仕上げられたもの。日本特有のきめ細やかさが光ります。

テーブルの角

表面の柔らかいオレンジは、「柿渋」でコーティングして削り落とすことで表現されます。柿渋はお寺などの塗装で使われる自然素材で抗菌・防腐作用もあり、お子様のいる家庭でも安心してご利用いただけます。

ベンチ

こちらも同じシリーズのベンチ。職人の手でおしりの形に丁寧に木材を削り出し、長く座っていても疲れない身体に馴染むデザインです。

椅子

コーディネートのアクセントとなるのは、座り心地の良い岡山の倉敷帆布。帆布は、帆船に使われていることでも有名な布。自然素材ならではの独特の味わいは、ぬくもりと懐かしさを感じさせます。

 

いかがでしたでしょうか?「シンプルな主役と小物で遊ぶ」コーディネート。
プロに説明してもらいながら見ていくと、ひとつひとつのコーディネートに根拠があって「なるほどな~」とうなずきながらインテリアに触れることができます。「部屋のテーブルがこれだったら、すごく仕事が捗るだろうな……」とか「このソファに座ってコーヒー飲みながら読書したい……」とか、上出さんに導かれるように、妄想がどんどん膨らんでいきました!

 

お客さまを知ることが「いい提案」に繋がる

インテリアショップの女性スタッフ

コーディネートを紹介してもらいながら感じていたのは、「あまり買い替えない『家具』を売るのってとても難しいんじゃ……」ということ。そこで、上出さんにお客さんとの向き合い方についてお伺いしてみました!

「テーブル・ベッド・ソファなど主役の家具は、一生に一度の買物になることもあります。なので、最初はリビングハウスの風呂敷を広げるというか、魅力を知ってもらう、興味を持ってもらうという部分から入っていきます」

生活の質を左右する家具選びは、人生でも数少ない大切な機会。だからこそ、接客も段階を踏んでお客さんにしっかり寄り添うことが大切とのこと。

「お客さまに合った『いい提案』というのは、じっくり時間をかけて潜在的なニーズを汲み取らないとできません。そのため、お客さまに満足していただけるまで、何時間もかけて細かくご要望をお伺いすることもあります」

女性スタッフの横顔

インテリアコーディネーターやリビングスタイリストと聞くと、なんとなく「センスのいい家具を紹介してくれる人」くらいのイメージしか持っていなかった取材班。上出さんに伺った、お客さんの人生に寄り添うような接客は、インテリアを扱うお仕事の深さを感じさせるものでした。
「それだけお客さんと深く関わると、色んなエピソードをお持ちなのでは?」と聞いてみると、こんなお話を伺うことができました。

「最近で一番印象的だったのは、お年寄りの女性で『別荘のインテリアをコーディネートして欲しい』という相談ですね。ご主人様と一緒に暮らす予定で建てたようですが、最近亡くなられたとのことで、二人ではもう暮らせないけど、インテリアはすべてご主人の趣味で揃えたいという要望でした。ご主人の性格、仕事、服装など、あらゆるお話をお伺いして、その人の趣味を想定しながらコーディネートを考えました。大変でしたが、すごくやりがいのあるお仕事でした」

家具を中心に人と人が関わり合うことで、そこには色々なドラマが生まれます。少し敷居が高かったインテリアに対するイメージが、上出さんのお話を聞きながら少しずつ変わっていきました。

 

インテリアのパートナーとして、お客さまの人生に寄り添う

リビングハウスの入り口に立つ女性スタッフ

上出さんにリビングハウス・インテリア・接客についてお伺いして感じたのは、人と人が関わり合うことの大切さ。ネットやリーズナブルな量販店など、「便利」に人が集まる現代。しかし、少々めんどうでも、街にでかけてお店に入り、人と関わることで暮らしの新しい可能性が開かれていきます。

インテリアでお悩みの方。
時間があれば、リビングハウス堀江本店に訪れてみてはいかがでしょうか?そこでは、魔法のように暮らしが変わる、素敵な出会いがあなたを待っています。

 

取材協力:上出麻耶子 様

Writer:児島宏明
Photographer:中島藍




堀江のこだわり家具屋さんを知りたい方は、「南堀江scaleが提案、作り手の心に共鳴するデザイナーズインテリア」もご一緒にご確認ください!


リビングハウス堀江本店

住所 大阪府大阪市西区南堀江2-10-8
TEL 06-6531-0518
営業時間 11:00〜19:00
定休日 不定休(HPで告知あり)
URL http://www.livinghouse.co.jp/branch/horie/
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