食べ物
2015.06.17 UP
試されるのはあなたのセンス。絶対にすべらない堀江の手土産スイーツ
身近なお菓子を他にはない表現方法で
ホームパーティー、お見舞い、個展の差し入れ、親戚との集まりなど、ちょっとした手土産が必要な時がある。
「味はもちろんだけど、相手に喜んでいただけるようなセンスのいいものを選びたい」「でも何を買っていったらいいんだろう……」
そんな悩みを抱えた方々に向けて、「黒船 南堀江店」をご紹介。
南堀江の外れに工房併設のショップを構える黒船。
少し変わった名前に感じられるが、その名前には黒船のコンセプトが詰まっている。
「黒船という名前からは、江戸時代に開国を迫ったというような悪いイメージを持たれるかもしれませんが、その遥か昔より、さまざまな西洋文化を日本にもたらしたものでもあります。カステラなどの南蛮菓子も黒船の到来によって日本に入ってきました」
「今度は、日本から新しいお菓子を世界へ発信していきたいという意味を込めて、黒船という屋号をつけました」
黒船で扱っているお菓子はカステラ、どらやき、ラスクなど、私達にとっても馴染み深いものが多い。それらを新しい方法で調理したり、パッケージしたり、デザインすることで、従来のものとは異なったコンセプトを持つお菓子に仕上がっている。
つくりたての良さを伝える
黒船がお菓子を通して表現したいこと。それはつくりたての美味しさ。
「お菓子にも旬があるんですね。最近では保存技術の進化で、長持ちするものが増えていますが、一番美味しい旬を逃さずに食べていただきたいなと思っています」
「一番のおすすめは、やっぱりカステラですね。後はどらやき。それとカステラから生まれたラスク。カステラは作業工程でどうしても捨ててしまう部分が出てくるのですが、その部分をカットして、もう一度火を通した”ラスキュ”もおすすめですね。作ったものを無駄にしたくないというか、愛情をもって最後まで使い切りたいというのが根底にあります」
このような作り手のシンプルで細やかな想いは、お菓子だけでなくパッケージやデザインにも及んでいる。
手土産の役割
手土産は相手に喜んでもらうために贈るもの。黒船のモノづくりには、そのための配慮が透けてみえる。
「手土産ってそもそも何かっていうと、相手に気持ちを伝えるためのものじゃないですか。お疲れ様とかありがとうとか。そうなると、より気持ちが伝わるものであった方がいいわけですよね。ただ美味しいっていうだけじゃなくて、パッケージデザインや食べやすさなんかをすべて提案できたらなと思っています」
「パッケージ、お菓子、お店のデザインまですべて自社で行い、作り手の思いが随所に詰まっています。お越しになられるお客様には、それを感じていただきたいですね」
素材にこだわったつくりたてのお菓子とシンプルなモノクロのデザイン。細部まで考えぬかれたデザインセンスが光っている。しかし、商品の中心となるのは、あくまでお菓子。モノクロで統一されたパッケージデザインは、つくりたてのお菓子の良さを引き立て、伝えるためのものなのだ。
お菓子、パッケージ、お店まで、できる所はすべて自社で作り出すという「黒船」スタイル。そのスタイリッシュな佇まいに敷居の高さを感じることもあるかもしれないが、お店の雰囲気は至って柔らか。センスのある手土産をお探しの方には、ぜひとも利用してほしいお店だ。また、月に1度は新しい商品を出している。手土産として、季節ごとに使ってみるのもいいだろう。
取材協力:織田芳孝 様(インタビュー)
Writer:児島宏明
Photographer:中島藍
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黒船 南堀江店
住所 | 大阪市西区南堀江2-13-30 |
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TEL | 06-6539-0555 |
営業時間 | 10:00〜20:00 |
定休日 | |
URL | http://www.quolofune.com |